特集コラム

Column 7 パン&スイーツ

パン&スイーツ
2011/08/22

店の奥には荻窪のサロン・ド・テがあった― ル・クール・ピュー

ル・クール・ピューのランチはすごい、との噂が…

「荻窪の『ル・クール・ピュー』というパン屋さんのランチがすごい」
そんな情報が友人から寄せられたので、早速ランチを頂きにお邪魔した。荻窪駅西口そばのすずらん通り商店街を入ってすぐ右手にある、ちょっとおしゃれな町のパン屋さんだ。

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お店にたどり着いて中を覗き込むと、すぐにお店の方が出てきて、「ランチですか?空いてますよ」と声をかけてくださる。
吸い込まれるように店内に入ると、思ったよりも奥行きが広く、手前がパンやケーキを売るスペースで、奥が落ち着いた喫茶スペースになっている。

まだお昼前なのに、すでにたくさんのお客さんが入っている。熟年夫婦や、奥様がたのグループなど、落ちついた感じの客層で、なんとなくご近所のサロン風の雰囲気をかもし出している。

奥の席に通していただき、ランチのオーダーを告げる。サービス係の方々は、みなさんきびきびしていて、気持ちがいい。
ご主人の鈴木芳男氏は銀座マキシム・ド・パリ、ロオジェ、ウェスティンホテルなどを経て、ホテル日航東京でグランシェフとなられたという超一流の経歴の方だ。だからサービスにもこだわりがあるのだろう。

いよいよ噂のランチをいただく

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まずはスープとパンが運ばれる。スープは野菜と小さなホタテ、海老など具沢山で、とても澄んだ上品なブイヨンだ。
パンはおかわり自由とのこと。

私がいただいたのは、ミルクパンと胚芽パン、くるみとアプリコットが入った「ペリゴール」というパンだった。
軽くトーストして持ってきてくれる心遣いがうれしい。

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お待ちかねのメインは日替わりで、1種類のみ。この日は「若鶏もも肉の香草つけ焼きオリーブトマトソース」という料理だった。
鶏のもも肉はポーションが大きくボリュームがある。たっぷりのトマトソースが添えられている。パンにソースをつけて食べるとおいしい。

お料理は全体に塩分、脂分がきつくなく、もたれない。
うれしかったのは、たっぷり添えられた野菜!近ごろ野菜は高いのに、いいのかな?とうれしくなる。
これは女性の心をつかむなあ、と思う。

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そして、なんとこの後デザートとコーヒーがつくのだ。
この日の本日のデザートはカシスのムース。ランチ用のケーキとはいえ、しっかり量もあり、甘酸っぱい果汁感とふわりとした口どけで、味わいも本格的。

メインのお料理だけでも満足なのに、これはうれしい。おかわり自由のパン、具沢山のスープ、お野菜がたっぷり添えられたボリュームたっぷりのメイン、デザート、コーヒー…これが全部で819円!これはすごい!

デザートをゆっくり堪能していると、喫茶コーナーの前には5人ぐらい人が並んでいるのが見えた。プレッシャーに負けて席を立つ。
人気が出るのも無理ないなあ。でも、本当に、とてもいいランチがいただけたと思う。

ル・クール・ピュー
http://www.lecoeurpur.co.jp/
住所:東京都杉並区荻窪5-16-20 信濃屋ビル1階
電話:03-5335-5351
営業時間:[月-土]7:30-21:00 / [日・祝]8:00-20:00
[LUNCH]11:00-14:30(L.O)
[CAFE]14:30-18:00
[DINNER]18:00-20:30(L.O)
定休日:年中無休

文・取材 / 海風美保子

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