特集コラム

Column 7 パン&スイーツ

パン&スイーツ
2011/05/23

いっ久どーなつ

最高級の大豆の「みどりの風味」が口に広がる

雪花菜と書いて「おから」と読むというのを初めて知った。
「いっ久どーなつ」のドーナツは、山形産の最高級の枝豆「秘伝豆」から作られた雪花菜(おから)と豆乳を原料に作られている。「秘伝豆」は、高級品ゆえに栽培に手間も費用もかかるのだが、その分、コクや甘みは最高。
そんなこだわりの材料で作られたなんとも贅沢なドーナツは、素材のよさを活かすために、プレーンなドーナツ(1個160円、5個以上お買い上げで1個150円)1種類のみだ。

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揚げたてを買い求め、さっそくいただいてみる。一口かじると、かりっとした食感とともに、大豆の甘みが口いっぱいに広がる。ドーナツ生地は、豆の味を活かすためにお砂糖はごく控えめだ。雪花菜(おから)の名のとおり、ふわりと花が咲いたように香り高く、雪のようにくちどけがよい。これならおやつとしてはもちろん、朝ごはんなどにいただいてもよさそう。

ドーナツを揚げている油も、数種類の植物油を独自にブレンドしたこだわりのもの。そういえば、いつお店の前を通っても、店頭のオープンスペースから見えるドーナツの揚げ油がキレイだな、と感じる。油の鮮度にもこだわっていると見た。

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なんとなくこちらのドーナツを口にしていると、まるで家でお母さんが揚げたドーナツを頂いているような安心感をおぼえ、思わず顔がほころぶ。
「揚げたてのドーナツは、袋の上のほうをあけておきますので、家に着いたらすぐ袋から出してくださいねー」

お店の方が、笑顔でお客さんに声をかける。ドーナツをおいしく食べていただきたい、そんな気配りが感じられる、丁寧な接客もうれしい。

ドーナツは、その日のうちか翌日までには食べてほしいとのこと。お好みで、オーブントースターで焼いて食べるとおいしいそうだ。翌日、ためしにホイルに乗せて魚を焼くグリルで火加減を見ながら焼いてみたら、2分ほどで、まるで揚げたてのように外側がかりっとなって非常に美味だった。お試しあれ!

いっ久どーなつ
http://www.ikkyudonut.com/
住所:東京都杉並区上荻1-6-4 1F
電話:03-3220-1072
営業時間:10:00-20:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

文・取材 / 海風美保子

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