特集コラム

Column 9 荻窪グルメ

荻窪グルメ
2014/02/12

トマト

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荻窪駅南口を出て徒歩約5分。荻窪南口仲通り商店街を進み、道の左側にある電柱にトマトが笑っているかわいい看板を見つけたら左折。曲がってすぐの場所に、多くのグルメ雑誌やカレー専門店ランキングの上位となっている名店「欧風カレー&シチュー専門店 トマト」があります。11時半の開店前から行列ができていることも多いので見落とすことはありません。

4人がけのテーブル席3つと、カウンター席3つのこぢんまりとした店内には、香草の香りに包まれ、アットホームな雰囲気。カウンター席の前には、同店で使用されているスパイスの瓶がずらりと並んでいて、一つひとつに成分や効果の説明が書かれているので、待ち時間にそれを読むのも楽しみの一つ。

また、壁には「シチューは、たっぷりの野菜と肉を煮込んでは漉しという作業を繰り返して、それぞれの素材の持ち味がフォンドボー、ブーケガルニ、ワインと共に渾然と溶け合ったソースをベースに、厳選した牛肉や四季折々の野菜を加えた煮込み料理です。

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カレーは、香味野菜、フォンドボー、グラスドビアンをたっぷりと使った旨みを生かしたコクのあるソースに、薬効のある34種類のホールスパイスを含む36種類のスパイスをブレンドして、じっくりと一週間以上をかけて丹念に仕上げました」と書かれた説明版が掲げられています。

人気のカレーメニューの中でも、特に「和牛ビーフジャワカレー(中辛)」(1,890円)は、初めて来店したお客様のほとんどがこのメニューを頼むという逸品。辛口のルーに国内産黒毛和牛のほのかな甘さが絶妙です。+480円で10?13種類の緑黄色野菜をトッピングできます。また、辛さの調節も、無料で「辛口」に、+60円で「大辛」に、+120円で「激辛」に変更が可能。チキンやシーフードなど、食材に合わせて辛さを調節してみても良いかもしれません。

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「和牛ビーフジャワカレー」に野菜をトッピングしてもらったら、思った以上のボリューム感。クコの実や銀杏も入っていました。辛口でも尖った辛さではなく、どちらかというとまろやかで“体に良い感じ”と思わせてくれるようなお味です。ライスは福島産コシヒカリで、チーズとレーズンが散りばめられていて、濃厚なカレーの風味を際立たせてくれます。

「チキンカレー(中辛)」(1,780円)は骨付きの大山地鶏がソースポットからはみ出んばかりに盛り付けられて、そのボリューミーさに目からも満足感が得られます。カレーはもちろんですが、しっかりとした味と柔らかくなるまで煮込まれたチキンの味わいも「和牛ビーフジャワカレー」に劣らぬ逸品です。

そして、忘れてはならないのが、カレーの友・つけあわせですが、同店ではタマネギのマリネと福神漬けの2種。秘伝のタレに漬け込んだタマネギは筆者やみつきなので、レシピをうかがったのですが企業秘密とのこと(笑)。秘伝の味を見極めるべく、今後も通い続けたい名店です。

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■ トマト
住所:東京都杉並区荻窪5-20-7 吉田ビル1F
営業時間:11:30-13:30(L.O.)、18:30?20:30(売り切れ次第終了)
定休日:木曜日
TEL:03-3393-3262

文・取材 / 丸山美智子

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