特集コラム

Column 9 荻窪グルメ

荻窪グルメ
2011/06/15

中国料理 紫紺杜(シコンズ)

杉並区からヘルシーメニュー推奨店の認証を受けた
健康できれいになれる中華

「日本で2番目においしい中華です」開口一番にサービスの男性は言った。少々面食らったが、それでも2番目と言われると、なぜか1番といわれるよりも真実味があって、心惹かれる。これはなかなかよさそう―と期待しながら、料理を待つ。初夏、風通しのよいテラス席。ビーチパラソルの下で飲む生ビールが美味しい。

地元の人たちの休日ランチの場として定着

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お願いしたのは、週代わりのランチセット(1,280円)。メイン料理と点心、ご飯とスープとデザートがついて、ボリューム満点だ。
いくつかの選択肢の中から、メインの料理は牡蠣のマヨネーズ炒めを選んだ。

料理を待っている間、店を大勢のお客さんが出入りしている。地元の家族連れも多く、なんとなく週末はこの店、という空気をかもし出している。 ビールで顔を赤くした年配の男性と目が合うと、男性は私を指差して、「酸辣湯麺(サンラータン麺)」と叫ぶ。どうやら酸辣湯麺(サンラータン麺)がおすすめらしい。次はそれにしてみよう。

ランチの炒めものの中に牡蠣がこんなに…!

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料理が運ばれてくる。メインの牡蠣のマヨネーズ炒めには、生野菜がふんだんに彩りよく盛り付けられていて、見た目に美しい。よく中華料理屋で見かける「海老のマヨネーズ炒め(通称エビマヨ)」の牡蠣バージョンと思っていい。新鮮で大きな牡蠣が1、2、3…なんと10個も!これは豪華!

マヨネーズ炒めを出す庶民的な中華料理屋では、マヨネーズソースが片栗粉でとろみがつきすぎたり、衣が厚かったりして、結果くどくなってしまったりするのだが、紫紺杜では、衣も薄く、ソースもあっさり目で上品。素材の味が生きている。

後に運ばれてきた蒸篭を開けると、赤、黄、緑のカラフルな蒸し餃子が3つ。海老蒸し餃子2つと五目蒸し餃子が1つという構成だった。海老餃子は海老がぷりぷり。五目餃子は豚肉と野菜がたっぷり。いずれも素材のよさが光っている。

細部にまで質のよさが光る

メニューに、「当店の食べるラー油は全てのお料理に合います、お申し付けください」と書いてあったので、ラー油好きとして見逃すことが出来ず、お願いすると、小皿に入れて持ってきてくれた。干し海老や生姜が入った甘辛いラー油で、残ったご飯にかけて食べたら、まさに「ヤバい」おいしさ。あっという間にご飯はきれいになくなってしまった。

紫紺杜は、お料理はもちろん、スープの清湯や、ザーサイ、ラー油にいたるまで、全て雑味がなく、センスのよさが感じられる。上品さの漂う「きれいな中華」なのである。
女性の友人が荻窪に遊びに来たら、連れてきてあげたい…そんな店だと思った。

紫紺杜(シコンズ)
http://www.sicons.info/
住所:東京都杉並区荻窪5-22-9 藤ビル1F
電話:03-5347-4344
営業時間:ランチタイム 11:30-14:30
ディナータイム 17:30-22:30(L.O 22:00)
定休日:無休

文・取材 / 海風美保子

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