特集コラム

Column 5 荻窪B級グルメ事情

2010/05/21

"伝説の味"が荻窪に!「伝説の風味焼 ぶたや」

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北口の西側改札を出て、青梅街道を西に歩くこと5分。「伝説の風味焼 ぶたや」が青梅街道沿いにある。

このお店、何が伝説かというと、もともとこの味は、世田谷・成城にあった定食屋の看板メニューだった。しかし、その定食屋は10数年前に惜しくも閉店となり、成城の学生を中心にあの味は語り草となっている、と言われている。そんな“伝説の味”が荻窪で堪能できる。

白を基調とした一見カフェと思わしき内装の店は、カウンター席のみ。
それゆえ、夕食時には後ろの壁側の椅子で待つお客さんも現れるほどの人気店でもある。

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“伝説の味”である風味焼きロースのサイズが、S(3枚):730円、M(4枚):830円、L(5枚):930円と選べ、またライスのサイズもS:150円、M:200円、L:300円、XL:400円を選ぶことができる。風味焼きを多めに食べたいとき、ライスをたらふく食べたいとき、そして風味焼きを肴にビールを飲みたいときなど、気分にわけてオーダーするのがいいだろう。またスープは無料でつくのも嬉しい。

目の前の厨房からは、香ばしい焼いた肉の香りが漂い、思わず待っている間は唾液を飲み込んでしまう。もちろん味も期待を裏切らず、秘伝のタレと特製スパイスでカリッと焼かれた豚肉は、独特の濃い味と豚肉のジューシーさが絡みあい、バツグンに美味い。一口かじるだけでも、ご飯がすすむ。

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なにも、ご飯がすすむのはこの豚肉だけではない。皿に敷かれているキャベツはただの添え物と思うことなかれ。たっぷりとタレが染みたキャベツも立派なおかずなのだ。その証拠に、たいがいのお客さんはこのキャベツもたくさん食べたいがために、キャベツ大盛(20円)を追加するほどだ。

これらの味が忘れられなかった店主はなんとか復活させたいと思い、会社を辞めたのち、成城の定食屋の店主を探し、秘伝のタレを伝授してもらったという。そんな一人の人生を変えてしまうほどの40年間も愛された伝説の味は、今なお荻窪で受け継がれている。

伝説の風味焼 ぶたや
http://butaya.aaafactory.co.jp/
住所:東京都杉並区天沼3-9-2
営業時間:平日:17:00-23:30/土曜日:12:00-14:30、17:00-21:00
定休日:日・祝日

文・取材 / 荻窪天沼

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