特集コラム

Column 5 荻窪B級グルメ事情

2010/05/07

これぞB級グルメの王道!「中華徳大」の焼飯

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丸ノ内線荻窪駅の西口から、すずらん通り商店街をまっすぐ進むことおよそ100m。いかにも「街の中華料理屋」というような佇まいの店舗、中華徳大がある。1974年に開店したこの店には、30年以上も荻窪民の舌を唸らせ続けた味がある。

それが"焼飯"だ。中華鍋を豪快に振った後に、仕上げとして鍋肌にご飯を押し付け、しっかりと焼き目をつけるのが最大のポイント。そう、中華徳大のチャーハンは「"炒飯"にあらず"焼飯"」なのだ。

10種類もの焼飯がある中、ぜひ食べてほしいオススメの逸品は、ほうれん草焼飯(¥880)だ。皿に盛り付けられた白・黄・緑で彩られた山の頂上には、こんがりと焼き色がついた豚肉が乗せられており、ホウレン草の旨みが存分に出ている口の中でパラパラに解ける焼飯と、濃い味付けの豚肉を絡めて食べる。これが非常に美味しく、箸ならぬ匙が止まらない。

夕食時には帰路につくサラリーマンを中心にカウンター席が満席となり常連客も多い。オーダーは食券制ではあるものの、厨房の上に飾られた手書きのメニューがなんともレトロチックで、アットホームな雰囲気さえ漂う。

もちろん中華料理屋なので、麺類や単品料理などの焼飯以外のメニューも充実している。B級グルメの王道とも言える焼飯を30年以上も提供し続けているからこそ、この店が愛されている理由でもあるのだろう。

中華徳大
住所:東京都杉並区荻窪5-13-6
営業時間:(月-金)11:30-13:30/17:30-21:00 (土)17:30-21:00
定休日:日曜・祝日

文・取材 / 荻窪天沼

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