郷土博物館分館で「杉並に飛行機工場のあった頃」展開催中
天沼弁天池公園内の区立郷土博物館分館で、分館展示有志協力会による「杉並に飛行機工場のあった頃」展が開催中である。期間は2010年10月16日から2011年1月23日まで。
全国的にみて、博物館入場者数は減少の傾向をたどっている。その背景として、人々の価値観が多様化し興味の対象が細分化していることなどが考えられている。しかし、杉並区では、「区民の視点」や「地域の人たちとの連携」を取り入れ、また、すぎなみ地域大学と協力するなど盛んな博物館活動が行われている。
分館展示有志協力会は、分館の開設以来、身近な暮らしや地域のテーマに基づいた区民参加型の展示を行っている。
今回の「杉並に飛行機工場のあった頃」展では、昭和初期に杉並区にあった「中島飛行機製作所」の工場を取り上げ、工場に勤めていた方や周辺の住民の方へのインタビューを中心に、当時の生活や工場内の様子などを展示している。
「中島飛行機製作所」には、「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれる糸川英夫さん(いとかわ・ひでお/1912年7月20日-1999年2月21日)も入社している。技師として、中島一式戦闘機「隼(はやぶさ)」の開発などに関わっている。「杉並に飛行機工場のあった頃」展では、歴史的資料として、中島飛行機製作所の発動機(エンジン)を搭載した戦闘機らの模型も展示されている。
「杉並に飛行機工場のあった頃」展
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/histmus/
開催時間:2010年10月16日-2011年1月23日 9:00-17:00
料金:無料
場所:杉並区立郷土博物館分館
住所:杉並区天沼3-23-1 ※天沼弁天池公園内
休館日:毎週月曜日・毎月第3木曜日
(祝日と重なった場合は開館、翌日休館)、年末年始(12月28日から1月4日)